ひかりさんは聞こえない

主婦。そして難聴者。

わざと手話っぽくやる時あるある。

「耳が聞こえない人」って、分かんないよなあ。
うんうん。

てことがあったので、今日はそのことを書きます。

買い物行ってきました。
レジでお会計する時、店員さんが多分「カードありますか?」って言ったっぽい。
その時私、スマホ電子マネー開いている時で、しゃべってきてるの分からなかったんだ。
いつも気にかけるようにしてるのよ。店員さんが聞いてくることってパターンがあるし。

  • カードありますか?
  • 袋ありますか?
  • ポイント貯まっているけど使いますか?
  • この商品3つ買うと安くなりますけどだいじょうぶですか?
  • お箸要りますか?
  • スプーンおつけしますか?

などなど。
もちろん聞こえないので、買った商品やお店の感じとかでこう言うこと聞いてるかな?と予想しながら聞くんだけど。
その時はスマホの決済画面出すのに集中しちゃってて。

そいで顔あげたら微妙な空気が。

あ。

店員さんに、「ん?」っていう顔を表現すると「カードありますか?」って。多分。
それ多分さっきも聞いたんだろうなあと思いながら、わざと手話っぽくジェスチャーで、「ありません」「要りません」ってどちらの意味にも伝わるようにお返事。

あ。聞こえない人なんかな?

っていう店員さんの表情。

そうそう。聞こえないんです。だからあなたを無視したんじゃないよ?

こういう無言の会話?時々あります。
今はみんなマスクしてるから、なおさら分かりにくい。
だからせめて、私は聞こえないよーってアピール感がちょっと増えたなあって思う。

筆談してもらったけど。

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難聴者だと分かって、進んで筆談をしてくれるお人もいらっしゃる。

有難い!

昨日携帯ショップで店員さんが、聴覚障害者と接したことがあるのかな?と思えるくらいスムーズに紙とペンをサッと用意して書いてくれた。

おおっ!
ありがとうございますってお礼を言いながら、ニッコニコして嬉しい気持ちを表現。
店員さんもニコニコして書いてくれた。

・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・読めん。

うそん。

字がとても、特徴的なまるっこーい字で、あの、はい。
難読な字でございました。

まさか読めませんとは言えなくて、恥をかかせたらあかんって気持ちでいっぱいになって。
多分こういうことが書いてあるんだろうなと頑張って判読してなんとか事なきを得ました。

こういうのって、言ってあげた方がいいのかなあ?

でも気持ちとか行動はとっても嬉しかったよ😆
ありがとう店員さん!

病院で嫌な思いした難聴者。

病院に行ってきた。

花粉のせいか普通に鼻炎なのか分からないけど、辛いので病院で薬をもらいに行ってきました。多分花粉症やろなあ。

鼻に異常があるときに行く病院は?

はい。
耳鼻咽喉科ですね。

普段「耳」関連でお世話になるから、子供の時から通っていたりする。そうすると顔を覚えられるので、看護師さんもお医者さんも口元を見えるように対応してくれる。(口元が見えると話している事が分かりやすくなる。)
順番が回ってきたときに声かけをしてくれる。

そういうかかりつけの病院に慣れると、あまり行かない病院に行ったときに差がすごくて大変。

特に耳鼻咽喉科以外の科にかかる時。内科とか産婦人科とかね。

お医者さんでも、聞こえない人との対応が下手な人もいる。(こんなこと言ってはダメかもしれんけど)
お医者さんでも、「口元が見えないのでマスク取ってください」「ゆっくり話してください」「すみません、分からないので書いてください」とか言うと、チッと心の声が顔に出る時もあるんだわ。ごくたまにそういう医者に当たる。
私の実体験では、若いお医者さんよりある程度年配のお医者さんに多かったな。
もちろん穏やかーなニコニコやさしい先生もいるよ。
ともかく、お医者さんの顔に負の感情が見えた時。

考えすぎじゃない?
被害妄想してない?

と自分に言い聞かせて、そんなふうに考える自分をダメだと思ったり。
でもそれ意外と勘違いじゃないのよ。
よっぽど被害妄想が強い人でなきゃ、人って人の心を読めんけどさ、そういうのを感じ取れるようにできてるよね。
あ、買わせようとしてるなとか、マウント取ろうとしてるな、とか。
わかる?それよそれ。
そんなふうに、あ、今めんどくせって思ってるなってわかっちゃう時。
すごく傷つくよね。
こっちは体調悪いから来てるのに、お医者さんなのに理解がない。
とか思っちゃうんだよね。
わかるわかる。
ただね。お医者さんも人間なんだ。
仕事とプライベートのオンオフはしろよって思うけどね。
できない時もあるのよ。
もしかしたら逆に、いや〜な患者に当たったのかも。
ものすごーく忙しいのかも。

私も今では、ああ…なんか嫌なことでもあったのかな、とか今余裕ないのかなとか、スッと流せるようになったけど、たまに自分が余裕ないとイラッとしたりしますけど、それはお互い様ですねー。

色んな人に会っていくと、過剰に反応せんとこって思えるようになってくるんですね。いわゆる図太くなってくる。いい意味でね。

あとね、聞こえないせいじゃないから。
イライラしたのはその人の問題で、聞こえないあなたが悪いわけじゃない。
だから傷つかなくていいんだよ。

あとネットでね、こんなの見つけたよ。

あるお医者さんが、「医者の態度は冷たい」という言葉についての記事。
こういう事情もあったのかなと、心が少しばかりでも軽くなるかもしれません。
貼っておくので気になったら読んでみてね。

business.nikkei.com

時間を取らせないようにあらかじめメモを書いておくとか、自分ができることは事前に用意しておくといいよ。もちろん怪我とか色んな事情があってできないこともあるからね!

それでももうほんとに嫌だったら、病院変えちゃいな。
人が少ない時間帯でラッキーと思って受診したのに、むっちゃ理解のないお医者さんに当たった事、私もあるから。

自分の心を守るのは自分だよ。

字幕放送って本当にすごいんやで。

ブログ初心者って前回の記事で書いたけど、実はチャレンジは何回もしている。
でも続かなかった。
人の目を気にして、書きたいことも書かずに、こう書いたらあかんかなとか、文法おかしくないかなとか、色々気にしすぎて途中で更新しなくなった。
ブログの楽しさもよく分からないうちに。

だから本ブログでは、ばーっと頭の中を書いていこうかと。
そうすると、今までよりはブログの本質に少しは触れられるかな。

 

前置きは置いといて、最近Netflixにハマっている。

海外ものだけじゃなくて、日本のドラマにも映画にも字幕が付く。ずいぶん昔の再放送にも。

 

便利になったもんだなあ。

 

子供の時から、耳が聞こえないくせにテレビが好きで、ドラマや映画を観ては、母に「なんて言ったの?」って何度も何度も聞いて教えてもらっていた。

もちろんその母は、私に通訳しなくてはいけないからドラマや映画を楽しめない。
それでも通訳してくれた。


父の通訳は、「犯人わかったみたい。」「いなくなったんだと。」と結末しか言ってくれなかったので、上手に話をまとめてくれる母1人に、負担は集中した。

後で思うとすごく大変なことなんだよなあ。

ドラマが現在進行形で進む中、私にあらすじを話しながら耳はドラマの続きを追い続ける。そしてまた続きを私に語る。


字幕放送が普及してから自分で母と同じことを1人でやってみた。
一旦止めてくれ!
って思ったね。早いのよ進行が。
こんな大変なことをやってくれていたんだなあって。

私が子供の頃にテレビを楽しめたのは母のおかげだ。

そして今はその母も老いて、老人性難聴になった。
今は母も、字幕放送でテレビを楽しんでいる。

字幕放送の普及に感謝です。
たくさんの人を助けてくれている。
そして、母の老後の楽しみが一つ、減らずに済んだから。

私、難聴者。

タイトルの通り、難聴者です。

補聴器をしています。
両耳してるんだけど、片方壊れちゃってほったらかしに。
はよ直しにいけってよく言われています。

なにかと入ってくる音の正体が分からない事もよくありながら、それでも音を拾いながら日々なにげなーく生きています。
ものすごく楽観的で、「なんとかなるさー」と図太く。
態度も図太いんだけど、心は半分繊細です。(この前「繊細さんの本」が気になって読んだよ。)

なぜか自分が難聴者だと話すと、悲観話っぽくなったり、自慢話っぽくなったり受け取られがちなんだけど、どちらでもないんだな。

 

私、自分が聞こえないことにそんなに興味がない。

 

ブログのタイトルに「ひかりさんは聞こえない」って書いちゃってる時点で、それは違うやろって突っ込みたくなるけど、聞こえないことに重点を置いてないってことかな。

 

だからすごーく難聴に悩んでいる人が見たら、この記事は求めていたブログじゃないと思っちゃうかな。いろんな難聴者がいるのよ。

でもちゃんと?悩んだ時期もある。
だから「難聴あるある」も理解できる。

難聴ネタ色々ありそうだから、ブログ初心者だけど始めてみた。